2022-07-19
キャッシュフローとは、キャッシュ(現金等)がどれだけ入ってきて、どれだけ出ていったかといった資金の流れを表します。
キャッシュの出入りを管理し、手元の資金の状況を把握することは、とても重要です。
売上債権の回収時期などによっては、利益とキャッシュとの間にズレが生じる場合があります。
このズレが原因で、利益が出ているにもかかわらず、手元にキャッシュが無く、仕入や人件費、借入金返済といった支払いが出来なくなり、黒字倒産に陥ってしまう事例もあります。
この資金の流れを計算して明らかになったものがキャッシュフロー計算書です。
キャッシュフロー計算書では、キャッシュの出入りをより詳しく分析するため、「営業活動におけるキャッシュフロー」「投資活動によるキャッシュフロー」「財務活動におけるキャッシュフロー」の3つに区分されています。
まず、営業活動によるキャッシュフローとは、売上や仕入、給料や経費といった本業の営業活動によるキャッシュの出入りを表しています。
これの収支がプラスの場合は一般的に営業活動が上手くいっていると考えられます。
しかしこれがマイナスの場合は、その原因分析したうえで、新たな資金の調達等必要性が考えられます。
次に、投資活動によるキャッシュフローとは、名前の通り投資活動によるキャッシュの出入りを表しています。
これの収支がプラスのときは、固定資産や有価証券等を売却があった場合が多いです。
これがマイナスときは、主に固定資産の取得等の設備投資を行った場合が多いです。
営業活動によるキャッシュフローの収支と併せて、設備投資の必要性や資金繰りについて分析することが必要です。
最後に、財務活動によるキャッシュフローとは、借入やその返済など企業の財務取引によるキャッシュの出入りを表しています。
これの収支がプラスのときは、借入金の借入等の資金調達を行った場合が多いです。
これがマイナスの時は、借入の返済による場合が多いです。
この収支を分析することで、現在の資金状況を把握できます。
この3つのキャッシュフローの考え方を経営分析に取り入れることで、より正確に手元資金を管理することができます。
これにより、資金不足を未然に防ぎ、早いうちから将来に向けた経営方針の見直しが可能となります。
<参照記事>
キャッシュフロー計算書の分析方法(マネーフォワード)
https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/125/#i-5
キャッシュフローを計算書(C/F)の読み方と共に解説(マネーフォワード)
https://biz.moneyforward.com/accounting/basic/120/#:~:
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